
#不動産取引と人の人生
不動産コラム 媒介の種類(その①)
「あなたの家を売ります」
── 不動産の媒介契約を、人生の恋愛に例えてみた
こんにちは。
今日は不動産を売る際に仲人と取り交す契約の話をします。
でも安心してください。数字もグラフも出てきません。
出てくるのは、ちょっと不器用な人間模様です。
目次
まず「媒介契約」って何?
不動産を売りたいとき、売主さんは不動産会社に「うちの家、売ってください」とお願いします。このお願いを正式に交わすのが媒介契約です。
そしてこの媒介契約、実は3種類あります。
・一般媒介契約
・専任媒介契約
・専属専任媒介契約
……と説明されても「で、何が違うの?」ってなりますよね。
大丈夫です。恋愛で考えましょう。
登場人物の紹介
役割 恋愛で例えると

では、始めましょう。
① 一般媒介契約──「どこの相談所も使っていいよ」型
恋愛で言うと:複数の結婚相談所に同時登録している状態
「A相談所にも、B相談所にも、C相談所にも登録して、一番いい縁談を持ってきてくれたところにお礼します!」
これが一般媒介契約です。
売主さんとしては「たくさんの業者が動いてくれるなら有利!」と思いがちです。
でも、コンシェルジュ(不動産会社)の立場で考えてみてください。
「どうせ他の相談所が決めちゃうかもしれないのに、私だけ必死になるの……?」
そう。一生懸命リサーチして、素敵な相手を探してきても、「あ、別の相談所で決まりました」となることがあります。
コンシェルジュのやる気が出にくい構造、ということです。
ポイント:自分でも積極的に動ける人、人脈が豊富な人には向いています。「知り合いに買いたい人がいるかも」という売主さんにはアリな選択肢。
② 専任媒介契約──「あなただけに頼むよ」型
恋愛で言うと:一つの相談所に専任登録。でも自分で見つけた相手とは直接結婚してもいい状態
「B相談所さん、あなただけにお願いします!ただ、自分の幼なじみが『実は…』と言ってきたら、そっちで進めてもいいですか?」
これが専任媒介契約です。
コンシェルジュとしては「自分だけに頼んでくれた!」と俄然やる気が出ます。
レポートも2週間に1回届きます。
「今週は〇〇さんに資料をお送りしました。反応は上々です!」
なんか、応援されてる感じがしますよね。
ただ、このコンシェルジュさん、少しプライドが高い一面もあります。
「自分で相手見つけてきたって……それは私の仕事では?」
まあ、気持ちはわかります。
ポイント:多くの売主さんが選ぶ、バランスの良い契約です。業者も本気で動いてくれます。
③ 専属専任媒介契約──「全部お任せします!」型
恋愛で言うと:「あなたに人生を預けます」という完全お任せ婚活
「もう、全部お任せします。私は何もしません。幼なじみから連絡が来ても『相談所を通してください』と言います」
これが専属専任媒介契約です。
コンシェルジュの本気度は最高潮です。
週1回のレポート。積極的な販売活動。指定流通機構(レインズ)への登録義務も5営業日以内と最も厳しい。
「私がついてますから、任せてください!」
頼もしい。
しかしこの契約、一つだけ注意点があります。自分で買主を見つけてきても、相談所を通さないといけないのです。
たとえば、自分の幼なじみが『実は…』と言っても、直接取引はNG。
「ちょ、ちょっと待ってください。コンシェルジュさんを間に挟まないと」
……若干、切なさがあります。
ポイント:売却活動を全て任せたい、忙しくて自分では動けない方に最適。
最後に、少しだけ真面目な話
不動産の売却は、多くの方にとって人生で一番大きなお金が動く瞬間です。
どの媒介契約を選ぶかは、「誰とどう歩んでいくか」という、ある意味で信頼の話でもあります。
結婚相談所のコンシェルジュだって、信頼してくれる人のために一番頑張るもの。
不動産会社だって、同じです。
「この人のために、いい縁談を持ってきたい」
そう思ってもらえる関係が、きっと一番いい売却につながるんじゃないかと、私は思います。
【ささやき】
私がいつもお客様に囁いている事ですが...
専任媒介契約を選んでおいて、
もしも、自分の幼なじみが『実は…』と言ってきたら、
勿論、そっちで進めていただいて OK
ただ、万一
その幼なじみと相談して、お互いはじめての事なので専門家の方に間に入って欲しいと思えば、その時に改めてご依頼ください。
その時は喜んでお手伝いをさせて頂きます。
そして、「仲介手数料を勉強させていただきますので...」
(219回)
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