#みんな知らない測量のはなし②
「この現場の測量は、きっと上手くいきません。」
そうネガティブになっている測量士T氏の話を聴くと?
挨拶で隣接の家々をまわったところ、立会に非協力的な家が3軒あるというのです。
A氏(年配の男性)は、「今の境界票は位置が違う!」
Bさん(年配の女性)は、「測量をする必要はない!」
Cさん(年配の女性)は、「A氏とBさんに合わせる...」と
(以後「隣地三家」という。)
このような状況に、T氏はかなり落ち込んでいました...
(測量は、隣地との調整が難しく、大変なお仕事です。)
私は、Bさん・Cさんとは、挨拶に伺った際お会いしていましたが、
A氏とは物件が一部しか接していなかったこともあり、
挨拶に伺っておらず、どういう方かわかりませんでした...
また、測量士T氏が売主Yさんとはお会いしたことがなかったので、
私から売主Yさんのことを少しお話しました。
≪売主Yさん≫
・売主Yさんは、80代の女性で結婚されたことは無く、お1人である事。
・子供がいなかった親戚であるXの老後を看取り、遺言により本物件を相続された為、
住んでいなかったこともあり近隣関係が良好ではないことが考えられる事。
そして、売主Yさんは終活でどうしても売却をする必要がある為、
「根気よく境界立会をセットして欲しい。」
「何とか力を貸して欲しい、君ならきっと出来る!」
「私も境界立会には、必ず同席する」と、T氏を鼓舞!
その後、T氏がなんとか隣地三家との立会いをセットしてくれ、
立会当時は、売主Yさんにも同席いただきました。
(立会当日)
緊張感のある立会中は、A氏の主張を全身で傾聴!
そして測量士T氏の説明を隣で全力でうなずきました。
すると少しづつA氏は理解を示してくれ、
次にどういう建物が建つのか?
どういう会社が購入したのか?
今在る塀はどうするのか?
代わり、A氏からの質問に対応し、塀新設の取決めを書面で取交すことを条件に
境界の承諾を隣地三家からいただく事ができました。
買主とは早急に打合をせして改めて連絡をする旨で、
隣地三家との立会は無事終わったかのように思えたのですが...
ところが...
隣地三家が去って行く後ろ姿を厳しい表情で見ていた売主Yさんは、
いきなり草むしりはじめたかと思いきや、
むしり取った草をCさんの敷地に放り投げる行動に出たのです!
また、何気なく振り返ったCさんが、その光景を目にしてしまいました。
私は放り投げられた草がスローモーションに見え、
口は開いたまま、目は点に!
つづく
(第109回) #測量
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