7 いろいろな相続
第7回 不動産よろず話
いろいろな相続
いつも自分がいい気持ちでいる事
ブログをご覧くださりありがとうございます。
不動産工房 うらわ 田中 です。
相続による不動産売買のお手伝いをさせていただくことが良くございますが、
それぞれの思いや、それぞれの正義感の主張がもつれてしまい、
長い年月を経て恨みや憎しみなどに変わってしまうことがございます。
ただ、相続人の皆様がとても仲が良く、
それぞれが相手を思いやり、
不動産売却がスムーズに進むケースが多くございます。
そのようなときに、私がいつも思い出すのが、
「長い箸」というお話です。
むかし、むかし、天国と地獄の両方を見たことがある人のお話です。
ある人が、暗い道を進んでいくと【こちら地獄】の看板があり、
大きな建物が見えてきました。
うす暗い、その建物の中をおそるおそる覗いてみると
そこには大きな丸いテーブルがあり、その上には美味しそうな、
〝うどん″が山盛りとなって置いてありますが、
テーブルを取り囲むの周りの亡者たちは、
何故か皆ガリガリに痩せており、
目もくぼみ、
ギラギラしています。
さらに、よく見ると地獄の亡者たちの手には、
自分の腕よりも長い箸を手に縛り付けられていました。
さて、いよいよ食事が始まりました。
地獄の亡者たちは我先にと〝うどん″をつまみ、
自分の口元へ運ぼうとしますが箸が長すぎて隣の亡者の箸とぶつかって食べられません。
そうこうしている間に食事の時間は終了となり、テーブルの上にあったおいしそうな
〝うどん″はグチャグチャに飛び散りひどい有様でした。
しかも、地獄の亡者たちは一口も食べられないまま食事の時間が終わってしまいました。
恐ろしくなり建物から逃げ出し、
違う道を進むと、今度は【こちら天国】の看板があり、
さらに道を進んでいくと、地獄にあった建物と同じ建物が見えてきました。
何やら中からは、楽しい笑い声が!
中に入ると、地獄と同じように大きな丸いテーブルがあり、その上には美味しそうな、
〝うどん″が山盛りとなって置いてありますが、
丸いテーブルを取り囲んでいる天国の住人たちは、
何故か皆ふくよかな体をしており、
朗らかな笑顔を浮かべて食事をしておりました。
良く見ると、
天国の住人たちは長い箸で、自分の向こう側の相手に〝うどん″を食べさせてあげていたのです。
そして、お腹いっぱい食べることができると、
今度は、そのお礼に向こう側の相手から「ありがとう、今度はどうぞ、」と
美味しい〝うどん″を、お腹いっぱいに食べさせてもらっているのでした。
天国も地獄も実は同じ場所であって、
ただ違うのは、そこで相手を思いやれて、与える心、わかち合う心があるか無いかの違い。
それが、天国か地獄かの分かれ道とうお話です。
相続も相続人の人数・相続評価額が同じでも、
それぞれの相続人である双方の立場が違うと、
捉え方が全く違うので妥協点を見出すことはなかなか難しくなってしまいます。
この世では、そうなってしまった場合、
専門家の力を借りながら一緒に解決策をお考えいただくこともお勧めいたします。
写真は
富士サファリパークです。
女性が、気持ちよさように寝ている姿は
人もライオンも、とても幸せように見える光景です。