1 はじめての不動産購入
第1回 不動産よろず話
はじめての不動産購入
お父さんの嘘が斬新すぎてビックリ!
ブログをご覧くださりありがとうございます。
不動産工房 うらわ 田中 です。
はじめて不動産を購入されたA様のお話です。
空室になったマンションの現地販売会に来店されたA様ご家族
5歳と3歳のお嬢様お二人の4人家族。
優しそうなお父さん、子供たちへ優しい笑みを送るお母さん。
初めてのマイホーム購入とのことで、
ご主人様かはらいろいなご質問が、
・数年前に転職したばかりで住宅ローンは借りられますか?
・諸経費はどのくらい?
・毎月のローン以外にかかるものは?
・他のお部屋にはどんな方が住んでいますか?etc
(まだ、子様が小さい為、他のお部屋への迷惑が心配)
一方、奥様とお嬢様達は、
既に、お部屋の割振りや配置するベットや机、
リフォームする壁紙などを子供たちと。。。
ワクワク感が満ち溢れて出ており、
蓋が出来ないほどのワクワク感でした。。。
色々なお話をさせて頂いた後
「じっくり検討してから返答します」
と一旦お帰りになりましたが、
その後、直ぐに折り返しのご連絡をいただき、
購入に向けた具体的なお打ち合わせしました。
その後、無事ご契約を頂いたのですが、
連絡の際にご自宅のお電話にでられる奥様の声が、
ご内見の時の明るさとは打って変わり、
元気が無く、
か細い声で、
それがとても事務的に感じました。
ご契約の時もご家族皆さんでいらしてくれると
お待ちしていたのですが、
ご主人お一人でのご来店でしたので、
少し心配に。。。
もしかしたら、あれから何か問題が起きたのでは?
ご両親に反対されて、購入資金の一部が用意できなくなっている。
ご夫婦間で意見の食い違いが勃発した。
会社から転勤や、早期退職を勧めらた。
または、何か私に不手際があったのでは。。。。。
そして、お引渡し決済の日を迎え
所有権移転手続・融資実行・鍵の受領と全て手続きが滞りなく
終わりかけた時。
気になっていた事を、ご主人様に切り出してみました。
「内見ではとても喜んでいただいた奥様のご様子が、
その後、電話では元気が無いように感じられ心配していたのですが、
何か不手際がございましたでしょか?」
すると、ご主人様は、
にっこりしながら
今までの経緯を教えてくださいました。
それは。。。
ご内見後、
帰宅した際にお子様があまりにも喜び過ぎているので、
万が一、買えなかったら、
住めない事になったら、
という思いが一機に押し寄せて、
不安になってしまい。
お子様と一緒に喜んでいた奥様も我に返って。
ご夫婦で作戦を練り、無事に引渡しを受けるまでは
子供たちへの言動は慎重に、
そして、情報公開は小出しにとされてきたそうです。
ただ、引渡しが近づいてくると、
お子様達の感が冴えわたり、
「何時?・まだ?・何時?・まだ?・何時?・まだ?」と
台風が勢力を増すように、
日に日に強くなり、
困り果てた末に
苦肉の策で思い付いたお子様達への説明が、
「あのね、
実は、あのお部屋には、
まだ、不動産屋の田中さんが住んでいるんだよ!
そして、お父さんが早く出てってくれないかと
毎日、毎日、お願いしているんだけれど
それが、
なかなか出て行ってくれないんだよ!」
と繰り返し話して、お子様を納得をさせていたとの事です。
(奥様へ電話した時にお嬢様達が耳をすませて聞いている
光景を思い浮かべてしまいました。)
斬新なウソに思わず〝ホッコリ″してしまい、
帰られたら
「やっと田中さんが出てってくれたよ!
お父さんは頑張ったよ!」
とお嬢様達にお話しできますね!
と、
無事決済・引渡を終えることが出来ました。
翌年の夏には
「新しいお家で楽しく生活しています。」と
少し成長されたお嬢様達の写真が写った暑中見舞いを
いただきました。
駅で見つけた親に餌をせがむツバメの姿が
A様家族と重なり微笑ましくなってしまいました。
また、巣立った後に来年まで空室の状態にしておくのは
もったいない。
短期で誰か他の動物に賃貸できればいいのにとも
思ってしまうのは職業病でしょうか。。。