「見ての通りベテランです」 はじめてご挨拶をさせていただく際そう言って名刺をお渡しします。 すると「確かに・・・」「なるほど・・・」「そうね・・・」   是非、いろいろなお話をお聴かせください。  不動産工房うらわ


第8回 不動産よろず話


人間万事塞翁が馬
【にんげん(じんかん)ばんじさいおうがうま】

不動産取引には、それぞれに思い出深い
いろいろなドラマがございます。

良かれと思って行った事が仇になる。
そういうこともございます。

そんな日々の仕事の中で、私がいつも支えにしている言葉が、
〝人間万事塞翁が馬″とう〝ことわざ″です。


〝人間万事塞翁が馬″のお話です…

むかし、むかし、
中国の山奥、北方の塞(とりで)のそばに
占いの得意なおじいさんが住んでいました。

ある時、このおじいさんの飼っていた馬が逃げ出してしまいました。

村の人々が気の毒に思って
おじいさんに声をかけたところ、

おじいさんは
「このことが幸運を呼び込むかもしれない」
と言いました。

すると
しばらくすると、逃げ出した馬が戻ってきました。
しかも、数頭の他の馬を連れて戻ってきており
それは、とても立派な馬でした。

村の人々が今度は一緒になって喜んで
おじいさんに声をかけたところ、

おじいさんは
「このことが禍(わざわい)になるかもしれない」
と言いました。


すると、この馬に乗ったおじいさんの息子が
馬から落ちて足を折る大ケガをしてしまいました。

そして、
村の人々がおじいさんを気の毒に思って
おじいさんのところへお見舞いに行くと

おじいさんは、
「このことが幸いになるかもしれない」
と言いました。

すると、
やがて、他の民族が襲って来て村が戦となった時、
村の多くの若者が戦で命を落とすことになりましたが、
足を怪我していたおじいさんの息子は戦に行かなかったため、
命を落とすことはなく無事でした。


世の中のことはすべて
何が幸いして、何が禍となり、となすか分からないものだ
また、何が幸いして、何が禍となるかがわからいな
という私の好きな〝おはなし″です。


人間万事の「人間」は、ここでは世の中、世間という意味になり、
「塞:さい」は砦(とりで:小さな城)という意味で、
「翁(おきな)」はおじいさんです。
「塞翁:さいおう」で砦のそばに住んでいるおじいさんのお話です。


私が以前お取引をいただいた〝おはなし″ですが、
以前からお取引をいただいているI様から収益一棟マンションのご売却を
お任せいただいた時のお話です。

弊社とマンションの管理しているT社様との一般媒介形式
(イッセイのよーい〝ドン″による競争のような販売)
による販売依頼をお任せいただきました。


しばらくすると、T社から購入申込が入りましたが、

ほぼ同時期に弊社が公開しているレインズ情報で、
他の不動産会社から弊社に購入申込が入りました。

但し、弊社の方が申込金額が高かったため、
I様は、弊社側で契約をすることとなりました。


すると、
T社が、購入金額を上げてI様に契約を詰め寄って来たのです。

I様からは、「どうしても無下に断れないので、断る為に少しだけ買い上げ欲しい」
とのお願いされたため、買主側の不動産会社へその旨を説明いたしました。


すると、
更に購入金額を上げていただきましたが、
契約セット後の価格交渉に対して少しシコリガ残ったのを感じました。
その旨をI様にお伝えした後、契約に向けお打合せをしていると


T社が更なる価格買い上げをしてI様に契約を詰め寄って来たため、
I様も困り果ててしまいました。


ただ、これ以上の買い上げ交渉は、どちらのお客様と契約をされても、
のちのち遺恨を残してしまう恐れがある為、I様へはこれ以上の価格交渉は、
どちらとも契約ができなくなってしまう恐れがある為、
T社側のお客様とのご契約をI様へおすすめ致しました。

弊社経由で申し込みを入れて頂いた不動産会社にも経緯を話してお詫びを致しました。


それから

一ヶ月後にI様からのお電話をいただいたのですが、
あの後、権利確保されたT社のお客様とは、契約が進まず時間ばかりが経過した後、
破談になってしまったとの事でした。



改めて今回の反省点も含めてI様と再度販売のお打合せをさせて頂き、
その後無事に買主様とご縁をつなぐことが出来たお取引です。

あきらめずに、
I様の利益を考えた結果、再びチャンスをいただくことができました。


写真は、
朝6:00頃、近くの公園です。
一日が始まる気持ちいいい瞬間です。

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